あかつき

アンケート結果公表中

その1~利用した交通機関と利用理由~

その1をお読みになる前に、こちらの注意事項・免責事項をお読みください。

↓はじめに↓

https://dawnthesis.hatenablog.com/entry/main/2024/03/31/090000

 

○各イベントの交通機関利用率 

 最初の設問として、各イベントで伊豆急行へ向かう際に利用した交通機関を調べる項目を設けました。

この設問は選択式の必須回答項目とし、選択肢は「このイベントには参加していない」「鉄道を利用した」「自動車・バイクを利用した」「両方利用した」「その他(自由記述)」を用意しました。ここからグラフ化する際に「参加していない」の選択肢を除外し、利用率の変化が読み取りやすいようにしています。

 

 アンケート結果は、駅のチェックインのみイベントミッションに指定された4つのイベントと、駅に加えて沿線にイベントスポットが追加指定された3つのイベントの順に解説します。

 まずは、駅のチェックインのみイベントミッションに指定されたイベントから。

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(↑回答数計55)
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(↑回答数計63)
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(↑回答数計62)

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(↑回答数計67)

 回答数に若干の変化はありますが、どれも「鉄道を利用した」が75%以上を占めています。対して「自動車・バイクを利用した」は10%台です。この4つのイベントはイベントミッションが対象駅へのチェックインのみで、伊豆急行線を往復するだけでミッションコンプリートとなるため、鉄道の利用率が非常に高くなったものと思われます。

 

続いて、沿線にイベントスポットが追加指定されたイベントです。

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(↑回答数計65)
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(↑回答数計66)
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(↑回答数計61)

 鉄道利用率は依然として高めですが、「自動車・バイクを利用した」割合が20%台まで上昇し、その分「鉄道を利用した」割合が若干低下しました。

 これらのイベントは、「水仙薫る伊豆の旅」の爪木崎や、「温泉むすめデジタルスタンプラリー下田・伊東編」の伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーとのような、駅から遠く他の交通機関を利用しないと時間がかかるイベントスポットがいくつか含まれています。このことから、イベントスポットが駅から遠く、鉄道利用ではイベント攻略が難しいと思ったプレイヤーが自動車・バイク利用を選んだものと思われます。

 また、「桜と踊る伊豆の旅」は上記2つと異なり鉄道利用率はギリギリ70%を超えました。「桜と踊る伊豆の旅」はイベントスポットが全て河津駅から1km圏内にあり、駅から徒歩での攻略が容易であったことから、自動車・バイク利用率が若干低下したものと思われます。

 

 この結果から考えられるものとして、鉄道以外の交通機関を利用しなければならないような場所にイベントスポットを設定すると、自動車・バイクの利用率が増加する」ことが挙げられます。乗り換えの手間や交通費の増加を考慮し、自動車・バイクの方が行きやすいと判断したプレイヤーが多かったのではないかと思われます。

 また、これはあくまで作者の推測ですが、目的地までバスが走っているのか、鉄道とバスの乗り継ぎが上手く出来るかがわかりにくかったことが原因の可能性もあります。バスは鉄道と違い運賃や時刻表・路線図が調べにくい印象があり、作者も、伊豆高原旅の駅ぐらんぱるぽーとへ向かうための旅程組みの際、なるべく時間ロスが少ない時間帯を探すのに少し苦労しました。

 

○鉄道、もしくは自動車・バイクを利用した理由

 2つ目の設問として、鉄道、もしくは自動車・バイクを利用した理由を調べる項目を設けました。

 この設問は選択式の任意回答項目とし、事前に用意した選択肢の中から当てはまるものを全て選択していただき、選択肢以外にも理由がある場合は「その他」に自由に記述していただく方式としました。また、選択肢は鉄道と自動車・バイクでなるべく同じような内容とし、それぞれ比較が出来るようにしました。

 なお、回答結果は棒グラフでまとめたのですが、グラフも選択肢の文章も長くなってしまったので、図表内の選択肢はカタカナ1文字にし、別の図表で各カタカナの内容をまとめるという、少々見ずらい内容となっています。ご了承ください。

 

まずは自動車・バイクの利用理由から。

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 最も多い選択肢は「エ:スポットが駅から遠いなど、鉄道利用ではイベント攻略が難しいと思ったから」でした。最初の設問で、「鉄道以外の交通機関を利用しなければならないような場所にイベントスポットを設定すると、自動車・バイクの利用率が増加する」「イベントスポットが駅から遠く、鉄道利用ではイベント攻略が難しいと思ったプレイヤーが自動車・バイク利用を選んだ」と考察しましたが、まさにその通りの結果となりました。イベントスポットの場所選定は、イベントの攻略難易度やプレイヤーが利用する交通機関に大きく関わるみたいです。

 2番目に多かった回答は「オ:イベントスポット以外にも行きたい観光地・店が多かったから」でした。イベントスポットを一通り巡ってからも観光を続けるのは、旅好きな駅メモラーらしいですね。イベントの開催は、イベントスポットに指定された場所以外にも経済効果があるようです。

 3番目に多かった回答は、「ア:自動車・バイクで行った方が安いから」でした。伊豆急行線は伊東→伊豆急下田間の普通乗車券が1690円、東京→伊豆急下田の普通乗車券が4000円となっています。イベントの内容次第では途中下車が必要な場合があること、伊豆まで向かう際に特急や新幹線を利用することを考えると、フリーきっぷを利用しない限り多くのプレイヤーが8000円以上の交通費をかけることになります。

 対して自動車・バイクは、時間がかかる代わりに交通費が安く済み、イベントスポットへ向かう際にバス等の複数の交通機関を跨ぐ必要がないため、交通費を重視して自動車・バイクを利用した人が多かったのではないかと思われます。

 その他の回答には「コロナが心配」「家族・友人と旅行していたから」といった理由が多くありました。

 全体的に見ると、自動車・バイクが好きだという理由で選んだ回答者は少なく、主に交通費やイベント難易度、イベント以外の旅程との兼ね合いなど何かしらの事情を抱えたプレイヤーが多いように思えます。

 

続いて、鉄道の利用理由です。

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 最も多かった回答は「サ:鉄道で旅行に行く方が好きだから」でした。流石駅メモラー、鉄道愛に溢れております。3番目に回答が多かった「タ:駅メモなので鉄道で行った方がいいと思ったから」、4番目に回答が多かった「チ:鉄道、特に伊豆急行線に興味があったから」もまた、鉄道旅行が好きなプレイヤーが多いことを物語っています。

 2番目に多かった回答は、「シ:鉄道と他の交通機関でイベント攻略や観光が可能だったから」でした。鉄道・バスの時刻や運賃を事前に調べた上で、鉄道利用でも問題なくイベントを攻略出来ると判断したプレイヤーは、鉄道利用を選んだようです。

 その他の回答には、「引退する185系踊り子や、251系スーパービュー踊り子に乗りたかったから」「旅程の関係で車を持ち込むことが難しかったから」といった理由が多くありました。

 全体的に見ると、鉄道旅行が好きで鉄道利用を選んだプレイヤーが多いように思えます。駅メモは鉄道を舞台としたゲームなので、こういった内容になるのも窺えます。

 

○まとめ

 この2つの設問では、「沿線にイベントスポットを設定したイベントでは、交通費や攻略難易度の問題で、自動車・バイクを利用するプレイヤーの割合が増加する」ことがわかりました。

 ここ最近、駅メモは他の鉄道会社ともコラボイベントを多く実施しているが、駅から遠い場所にイベントスポットが設定されているものや、広範囲にイベントスポットが分散しているイベントでは、伊豆急行のイベント以上に自動車・バイク利用率が高くなっている可能性が考えられます。

 沿線にイベントスポットを設定したイベントでも鉄道利用率を上げるには、イベント攻略難易度が上がりすぎないようなイベントスポットの設定、駅からイベントスポットまで繋がっている交通機関やレンタサイクルの紹介、複数の交通機関で利用可能なフリーきっぷの発売など、鉄道を含めた公共交通利用でイベントの攻略が可能なことをアピールすると効果があると思われます。

 

その2は「イベントの参加理由」です。

↓その2はこちら↓